二世帯住宅と一口にいっても、建物の構造や間取りによって種類が分かれています。
・完全同居型
完全同居型は、文字通り二世帯が同居するタイプで、寝室のような個人的な部屋以外の玄関・キッチン・トイレなどは完全に共有します。そうした設備を共有することから、設備にかかる建築費の節約や工期短縮、さらには光熱費を節約することが可能です。また、世帯間の交流が活発になり、お互いに助け合いながら生活を過ごせるようになります。
・部分共有型
部分共有型は、玄関やキッチン・トイレなどの一部分を共有するタイプです。例えば、玄関だけ共有して中は完全に分離する、玄関とお風呂を共有して他は分離するなど、共有する設備を自由に選択することができます。共用する部分が増えればコストを削減できますが、二世帯の生活リズムが異なる場合には、共有設備の使用時間や物音などが気になる場合もあります。お互いが心地よく過ごすためにも、共通設備の使用時間などについては、しっかりと話し合うことが大切です。
・完全分離型
完全分離型は、別世帯として完全に機能を分離させたタイプです。それなりに規模の大きな建物が必要であり、設備についても二世帯分必要となることから建築費は増えることになりますが、他の形態と比較してもプライバシーが尊重されたものとなります。